毎度どうも山下です。
ゴールデンウィークの最終日に、文化の森総合公園の21世紀館イベントホールにて、たけちゃんことえんがわの小松崎さんとデジタル襖カラクリの公演をしてきました。
文化の森は、徳島市内の、図書館や博物館や美術館や文書館やイベントホールが集積された公園で、今回は野外劇場に屋根がついた記念のこけら落とし公演に、人形浄瑠璃とセットで呼んでいただきました。
デジタル襖カラクリは、高精細にアーカイブした神山町の襖絵を、徳島県独自の芸能「襖からくり」の要領で、次々に切り替えていくデジタルアート作品で、有志で作っています。詳しくはこちら: デジタル襖カラクリ製作中
今回は、新しい試みとして、本物のからくりを模したコントローラを作って、からくりを操作するとスクリーン上の襖絵もその通りに動くという仕掛けを、6軸ジャイロセンサとBluetoothを使って作っていきました。
↑ これがそのからくり。主に竹と紐と滑車でできています。襖の偽物には、子供の日(の次の日)なので鯉幟を描きました。歌川広重の模写です。
反対側は妻に描いてもらいました。
21世紀館のイベントホールは、客席も天井も床も動かせて、照明も色んな当て方ができて、最高でした!また面白い使い方を考えたいです。
当日はたくさんの方に襖カラクリを体験していただきまして、ありがとうございました。
また、呼んでいただいた阿波十郎兵衛屋敷の佐藤さん、設営にご協力いただいた有限会社グルッペの橋本さん、株式会社うさぎやの村上さん、21世紀館のスタッフの皆様には大変お世話になりました。重ねて御礼申し上げます。
おまけ、からくりコントローラについて
実は先月、神山の小野さくら野舞台の襖からくり保存会の皆様に混ぜてもらって、本物の襖カラクリの上演を手伝ってきました。
本物のからくり仕掛けを操作してみて、竹と紐に特有の揺れや、人間の手による操作に入り込む予測不能なアナログな動きを、デジタルの世界に持ち込めないものかと模索しはじめました。
それなら実際に竹と紐を揺らしてしまえ、ということで、からくりコントローラを作りました。本物のからくりと同じ仕掛けなので、操作の仕組みがわかるという副作用もあります。
だがしかし、せっかく作っていって、吊ってもらったカラクリが、本番では動かず。
悔しかったので昨日、家で実演動画を撮りました。
こんな具合です。改善点は色々あるけれど、デジタルでコールドな作品に、アナログの暖かみを混ぜ込んで、さらに面白いことになってきてます。
デジタル襖カラクリ 過去の公演
- 2018/02/09 – 12 万代埠頭
とくしまLED・デジタルアートフェスティバル - 2018/02/03 奈良東大寺金鐘ホール
阿波人形浄瑠璃 奈良公演 - 2017/11/25 寄井座
4K徳島映画祭2017